音楽
John Legend『Darkness and Light』(columbia) 目ざといな。と思いました(笑)。 クリス・デイヴ(drms)、ピノ・パラディノ(b)、カマシ・ウォーシントン(ts)を起用するとは。 まあ、それだけ、グラスパー一派の与えた衝撃は大きかったのですね。 カニエ・ウ…
Dr. John『Creole Moon』『N'awlinz: Dis Dat or D'Udda』 2017年現在も現役で旺盛な活動をしている、最早、ニューオリンズの生き証人のような立場となったDr.ジョンですが、2001年という、アメリカが神経症を発症し、そのを原因をイラクやアルカイーダなど…
Rage Against The Machine『Evil Empire』 ヤバいジャケットですよね、コレ(笑)。 レイジ・アゲンスト・ザ・マシーンの2枚目にして、最高傑作。 まず驚くのは、バンドのサウンドが前作と比べて、作り込みが相当すごくなっているにもかかわらず、むしろ、…
竹内まりや『Longtime Favorites』 1960年代のポップスのカヴァーのみを収録した、実に肩の力が抜けたアルバム。 山下達郎と大瀧詠一のデュエットがそれぞれ一曲ずつ入っているのが目玉ですが、それが仮になかったとしてもこのアルバムは傑作と言ってよいで…
Beethoven piano sonata no.8 op.13「Paghétique」, no.21 op.53「Waltstein」, no23 op.57「Appasionata」 Piano : Claudio Arrau ベートーヴェンのピアノソナタを80歳をゆうに超えたアラウが改めて挑んだ録音ですが(残念ながら、全曲録音の前に亡くなりま…
The Beatles『Sgt. Pepper's Lonely Heart Club Band』 説明不要のロックバンド。 とにかくバケモノのように売れまくったアルバムで、ものの本などを見ると、「ビートルズ最高傑作!」なんて事が書いてあるんですね。 なものですから、根が素直な私はCDをタ…
Hiatus Kaiyote『Choose Your Wepon』 たったの4人でやってるのも驚異的です。 オーストラリアからものすごいバンドが出てきたものであります。 私のオーストラリアの印象と言えば、マッドマックス、クロコダイル・ダンディ、そして、AC/DCくらいなもので、…
CRCK/LCKS『CRCK/LCKS』 クラックラックス(と読みます)のデビューミニアルバム。 と言っても、30分もあるので、なかなかに聴き応えあり。 メンバーが凄腕ばかりで驚いてしまいますが、ものんくるのリーダーの角田隆太(ベイス)、dCprGにも参加し、ソロア…
Rage Against The Machine『Rage Against The Machine』 90年代に最も衝撃を与えたロックバンドの1つであろう、レイジ・アゲンスト・ザ・マシーンのデビュー作。 ザック・デ・ラ・ローチャのヴォーカルは完全にラップであり、コレを時にはターンテーブルの…
Date Course Pentagon Royal Garden 『Report from Iron Mountain』 『アイアンマウンテン報告』という、伝説の奇書をタイトルとする、デートコース・ペンタゴン・ロイヤルガーデン(現dCprG)の第1作。 「近々戦争が来る!」という菊地成孔の予感と菊地雅…
James Brown『Star Time』 1991年に発売された、4枚組のボックスで未だに現役の商品。 1956年から84年までの録音を年代順に網羅した作品で、コレを聴けばJBについての大枠はわかるというとても優れたボックスで、コレを超える作品は今後も出てこないでしょう…
Kip Hanrahan 『Tenderness』キップ・ハンラハン。このアルバムが出てもう、25年以上も経つのか。と思うと感慨無量ですね。私が初めて聴いたキップ・ハンラハン/アメリカン・クラーベのアルバムですが、コレまで聴いてきた音楽とはテイストが相当違っていて…
Eddie Palmieri『Recorded Live at Sing Sing』エディ・パルミエリサルサはそんなに詳しくないですが、これはもう興奮のルツボ!ニューヨークの郊外にある、シンシン刑務所でのライヴなのですが、暴動寸前のような観客の盛り上がりがすさまじい。何しろ観客…
Kendrick Lamar 『To Pimp A Butterfly』ケンドリク・ラマー昨年出たヒップホップでは、群を抜いて素晴らしい出来で驚いてしまった。グラスパーをバックにラップする人は遅かれ早かれ出てくると思ってましたが、目ざといといか(笑)、両者の接近がこれほど…
Donny Hathaway 『Extension of A Man』オープニングからしてオーケストラ。というかなり前代未聞のアルバムですが、コレがドニー・ハサウェイの最後に発表された作品となってしまいました。ドニーの余りにも痛ましい死もあってか、アメリカ本国ではかなり間…
Boz Scaggs 『Slow Dancer』現在でも優れたアルバムを作り続け、いい歳の取り方をしているボズですが、やっぱりコレが一番好きですね。『シルク・ディグリース』が余りにも売れ過ぎてしまい、一時期活動が停滞してしまいましたが、これはそうなる前のアルバ…
The Special AKA『In The Studio』スペシャルズが方向性の違いから、呆気なく空中分解した後に、ジェリー・ダマーズを中心に結成されたスペシャルAKAによって出された、とんでもないアルバム。スペシャルズをスカだけでなく、様々な曲をやっていこうと提案し…
Joni Mitchell『Hejira』 名作。 冒頭のジャコ・パストウリアスのベイスの「コーン」という、なんというか、澄み渡った空を突き抜けていくような音が、ジョーニのヴォーカルと絡むことで起こる無上の快感。 私は、このジョーニ・ミチュルとの一連のアルバム…
Moon Riders『カメラ=万華鏡』ムーンライダーズのファンは相当いるので、とても書きにくいのですけども、私は正直いうと、今ひとつピンとこないのです。まず、声が好みでないのです。なので、一番よかった曲は、佐藤奈々子が歌う「幕間」だったりして。もう…
Chicago Transit Authority『Chicago Transit Authority』現シカゴのデビュー作。シカゴ交通局から「改名してください」と言われて、交通局が取れました。当時のシカゴはとても真面目で政治的な内容のバンドでした。デビュー作のなのに、なんと、LP2枚組で…
Prince & The Revolution 『Parade』驚きました。この方は、もう、90歳くらいまで延々とアルバムを出し続けるのではないかと思ってました。とにかく膨大なアルバムがあるプリンスですので、選ぶのに困りますけども、個人的な愛聴盤という事で、コレを選びま…
Little Walter『The Best of Little Walter』破滅型の天才の典型であったリル・ウァルターの決定盤。マディ・ウァーターズのアルバムと同じ、チェスの『The Best of』ものの1つで、マディと同じくシカゴブルースの決定的な作品であり、ブルースハープの奏法…
Thee Michelle Gun Elephant『Casanova Snake』ブラックミュージックを立て続けに聴いた後にコレを聴くとたまげますね!音圧がべらぼうに高い!! ミッシェル・ガン・エレファントは、ヴォーカル、ギター、ベイス、ドラムスのシンプルな編成のロックバンドで…
Albert King『King of The Blues Guitar』またしても時代は60年代に戻りますが、コレもブカT & ザ・MGズなくして語れない名作ですね。また、ロックに与えた影響も計り知れないでしょう。MGズの重心の低いしっかりとした支えに乗って、余計なことは一切言わな…
D'Angelo『VOODOO』前作から5年もの間を空けて発表された2枚目。本作の後、アルコール依存などの問題もあり、2014年までアルバムが発表される事がなかったが、本作の余りの完成度の高さに、次回作がなかなか発表できなくなってしまったというのが、ここまで…
D'Angelo『Brown Sugar』作詞、作曲、編曲、演奏をほとんど1人でやってしまった、ディアンジェローのデビュー作。コレが無性に聴きたくなったのは、アル・グリーンを繰り返し聴いていたせいでして、と言うのも、アル・グリーンのファルセットがとても似てい…
Otis Redding『Otis Blue』激動の60年代を嵐のように駆け抜けていった、オーティス・レディングのアルバムとしては、本作が最高傑作と言ってよいでしょうね。彼の代表曲「Respect」「Shake」「I've been Loving You Too Long」が収録され、「My Girl」「Sati…
Al Green『Al Green Gets Next to You』Hiレコードの2作目。前作はアル・グリーンのよさを活かすような曲が少なく、地味な印象しか残さないアルバムでしたが、本作から、ようやく、彼のよさが出てきましたね。クレジットには一切書いてませんが、多分、次の…
Bruckner Symphony no6Saarbrücken Radio Symphony Orchestra,Stanislaw Skrowaczewski, conductorブルックナーが習作、未完を入れると、11の交響曲を作曲しましたが、第8番、第9番、第5番という傑作と比べると、第6番は比較的マイナー扱いされているかも…
Daryl Hall & John Oates『Private Eyes』言わずと知れた大ヒットアルバムであり、今更ながら聴いてみると、思ったほど80年代の音ではなくて、70年代の最後の音になっているのに驚く次第。80年代にヒット曲を連発しているコンビという印象が強かったので、こ…