Carol King『Music』 キャロル・キングと言えば『つづれおり』。が余りにも売れすぎてしまい、もう何も語る気が起きなくなってしまうんですけども、次作の何とも愛想のない、売る気ゼロなタイトルのアルバムは、個人的には、『つづれおり』よりも愛着があり…
Jimmy Webb『Words and Music』 若き日のジミー・ウェブ。 彼のアルバムは聴いていたんですよ。 山下達郎の『サンデーソングブック』という長寿番組を聴いていると、名前がよく出てくるんで。 あまりピンとこなかったんですよ。 しかしですね、「こんなのつ…
Brian Eno『Taking Tiger Mountain(by strategy)』、 『Another Green World』、 『Before and After Science』 若き日のイーノ。現在はアーティストとしても活躍してます。 ブライアン・イーノがイヤなのではなく、彼を取り巻く言説がどうに好きになれない…
Steely Dan『Countdown to Ecstasy』 結論から言おう。傑作である。 しかも、「ロックバンドとしてのスティーリー・ダンの傑作」なのである。 ウォルター・ベカーが2017年に亡くなった事で、今後は「ソロユニットとしてのダン」が継続しているようだが、1981…
2021年に聴いていたジャズ以外の音楽 【新作、旧作の区別なし、順不同】 Laura Nyro『Gonna Take A Miracle』、『Live in Japan』 Micheal Franks『The Art of Tea』、『Sleeping Gypsy』 Michel Regrand『I Love Paris』 Ray Barretto『Barretto-Power』 Ro…
Van Morrison『Moondance』 近年の御大。キャパの小さい、イギリスの会場でしかライヴをやってくれないのが困りモノです! 日本に来日していない、最後の大物ロックミュージシャンと言われるヴァン・モリソンですが(もう、一切海外でライヴをしなくなり、彼…
Paul Simon『Still Crazy After All These Years』 言わずと知れたポール・サイモンの傑作ですが、コレ、プロデューサーに、ポール・サイモンと連名で、フィル・ラモーンの名前がありますね。 フィル・ラモーンといえば、主に1970-80年年代に数多くのアルバ…
Joni Mitchell『Blue』(Repriese) 驚いたのですが、このアルバム、『ローリング・ストーンズ』誌の2020年の「歴代最高のアルバム500選」(500枚も選んだら、最高も何もあったものではないのではないだろうか)の第3位に選ばれたんですよ。 若き日のジョニ・…
2020年ジャズ以外はこんなのを聴いてました(同不順、新作旧作の区別もなし)。 レビューと重なるものもありますけども、思いつくままに並べてみただけです。 意外とまとまりがありますね。 ブラックミュージック、とりわけ、ヒップホップあんまり聴いてなか…
山下達郎『SPACY』 山下達郎のソロ二作目。 山下達郎は日本国民であったら、聴いた事がないであろうミュージシャンである。 冬になるとJRのCMでほぼ強制的に彼とは知らずにもう聴いてしまっているのだ。 更に言うとこのWham!、ジョン・レノン、そして、竹内…
The Beatles『Past Masters』 今更説明不要の伝説の4人です。 ビートルズはシングル盤を結構アルバムに収録してません。 デビューして数年は、マーケットがイギリスしかないんで、実はそんなに儲かってません。 なので、シャカリキにライヴをやり(イギリス…
Carly Simon『No Secret』 1970年台のアメリカSSWのアルバムの特徴は、とにかく参加ミュージシャンの豪華さが尋常ではない所ですね。 このアルバムはカーリー・サイモンのアルバムとしては一番売れたのだと思いますが、ゲストがすごいですよ。 ミック・ジャ…
WAR『Why Can’t We be Friends』 当時のウォーのメンバー。 1970年代はファンクミュージックの黄金期であり、前回紹介したEWFもファンクの要素が色濃い大編成バンドでしたが、ウォーもこの時代を代表するバンドで、アースほどではないにしても大編成のファン…
Earth,Wind & Fire『Gratitude』(Columbia) ライヴではこれよりも更に多くなるEWF。 前作の大ヒットを受けて、コロンビアから「早く新作を!」と急かされたのですが、レコ発ツアーで忙しく、制作にかける時間がなかったため、ライヴにスタジオ録音をくっつけ…
Roberta Frack『Killing Me Softly』(Atlantic) 彼女とドニー・ハサウェイの登場は、黒人音楽がホントに変わってきたんだなあ。と思わせるものがありました。 この2人は、ともにワシントンDCにある名門、ハワード大学を卒業しており、コレまでの黒人ミュージ…
リムスキー=コルサコフ『シェエラザード』 レオポルト・ストコフスキ指揮、 ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団 早くから指揮棒を持たないで指揮をする人でして、その華麗な動きは晩年まで衰えませんでした。 アメリカで絶大な人気を誇ったストコフスキが…
Queen『A Night at The Opera』 説明不要のモンスターバンド。知らない方はウィキペディアなどで。 クイーンは、私の中ではヒットメイカーであって、あんまりアルバムとして欲しいな。という気にさせないバンドでした。 なので、グレーテスト・ヒッツしか持…
Thin Lizzy『Black Rose』 在りし日のThin Lizzy。 スィン・リズィがHeavy Rock/Heavy Metalのコーナーにいつも置かれているのが、どうしても昔から納得できない。 だいたい、メタルにあるようなハイテクのギターソロがあんまりないバンドだし、本作でも、ラ…
Paul Simon『In The Blue Light』 最近のポール・サイモン。 Simon & Garfunkelのファンでもありませんし、ソロとなった2人にもさして興味はないのですが(流石に、『Graceland』は聴きましたが、そんなにいいとは思わなかったです)、このアルバムはいいで…
Memphis Slim『Memphis Slim USA』 メンフィス・スリムは生涯に莫大なレコードを作りましたけども、その中でも特筆すべきアルバムは、やはり、マット・マーフィーと組んだ1950年代にユナイテッドに録音されたものであることは衆目の一致するところでしょう。…
King Curtis『Live at Fillmore West』 Aretha Franklin『Live at Fillmore West』 キング・カーティスはこのライヴと同じ年の8月に自宅前で殺害されてしまうんです。。 1971年の3月5日から7日に、サンフランシスコの「フィルモア・ウェスト」で行われたライ…
Joni Mitchell『Don Juan’s Reckless Daughter 』 若き日のジョーニ。 ジョー二・ミチュルの長いキャリアの中で最も素晴らしかったのは、やはり、ジャコ・パストーリアスを中心とした、ウェザーリポートのメンバーやなどのジャズやフュージョンのミュージシ…
ベートーヴェン『交響曲第7番』 アルトゥーロ・トスカニーニ/ニューヨーク・フィル リハーサルは怒号の連続だったそうです。 トスカニーニといえば、かつては神のごとく崇拝された指揮者でしたが、私はNBC響の録音のあのデッドな響きがとてもキライで、しか…
ベートーヴェン『ヴァイオリン協奏曲』、 ヤッシャ・ハイフェッツ、 トスカニーニ/NBC響 斬れぬものなど何1つないような響きをたたえる、恐るべきヴァイオリン! ハイフェッツの演奏が素晴らしかったので、1940年のトスカニーニ/NBC響との録音も聴いてみた…
Orleans『Orleans』(ABC DUNHILL RECORDS) 初期のメンバー。左から、ランス・ポペン(b,vo)、ウェルズ・ケリー(drms, vo)、ジョン・ホール(g, p, org, drms, vo)、ラリー・ポペン(g, p, org, vo)。 オーリアンズ。と言っても、もうほとんどの方にとっては「そ…
ベートーヴェン『ヴァイオリン協奏曲』 ヤッシャ・ハイフェッツ、シャルル・ミュンシュ/ボストン交響楽団 10代の頃にはもう天才と言われていました。 ハイフェッツは、ロマノフ朝の滅亡とともにアメリカに亡命し、活躍した。という、20世紀の音楽家の多くが…
John Lennon 『Rock’N’Roll』 毀誉褒貶の多い人でしたが、風貌もよく変わりました。 ジョン・レノンの事実上の引退作。 よく考えてみたら、ビートルズ解散してからも、結局、年1枚のペースでアルバムを出すという多忙な生活は全く変わっておらず、しかも、…
キヲク座『色あはせ』 童謡をアレンジして演奏する。という不毛と思われる行為が、そうではない。という事を初めて教えてくれた、驚異の傑作。 キヲク座についての知識はほとんどゼロに等しいのですが、ヴォーカルとパーカションの2人によるユニットらしく、…
David Bowie『★』(ISO) 大胆なアートワークの遺作 2016年の1月に亡くなってすぐに発売されたボウイの遺作。 既に死期は悟っていたようで、プロデューサーのトニー・ヴィスコンティには、その事を告げて制作を進めていたそうです。 別に合わせた訳ではないの…
細野晴臣『Vu Já Dé』(speedster records) 中華街でライヴを行う、近年の細野晴臣。 CD1枚に時間的には収まるんですが、敢えて2枚組にしたようです。 1枚目(約25分)は近年の細野晴臣のライヴでのレパートリーであるカヴァー曲が入っていて、2枚目(約28…