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mclean-chanceの「鯔背でカフェオーレ」

ジャズ以外の音楽について語るブログです。生暖かく見守ってください。

異様だった



Adele "21"

超大ヒット作なので、このミュージジャンについても、本作に関しても、腐るほどネットに情報はあるでしょうから、特にここには
表記したしません。

実際、そんなにこのミュージジャンの事、あんまよくわかんないです。

というか、そういう事に興味ないんですよ。

結局、そういうのって、たくさん聴いていくと、自然と身につくじゃないですか。

しかも、わたしがワザワザ手を下さずとも、こういうグラミー賞取るようなビックネイムですから、ネットに情報は積み上がっていくわけで。

私が興味あるのは、演奏であるし、曲ですね。

さて、いささか余談が過ぎましたが、本作はアデル本人への興味では購入しておりません(笑)。

正直に申し上げると、ドラマーに、現在、最高峰のドラマーの一人と言ってよい、クリス・デイヴが参加していたからです。

彼のほとんどハイハットやシンバルを入れないスタイルは、とても不思議で、不思議なんですけども、違和感が全くないんですよね。

この人のスタイルには、もう、シンバルはほとんど要らないというか、あるとダサいくらいなのでしょう。

白人のシンガーソングライター(ですよね?詳しく知らないんですがある・笑)のサイドなので、例えば、ロバート・グラスパーやデリク・ホジのアルバムでの、あの、正確無比にして自由奔放な叩きぶりとはいきませんが、それがむしろ、このドラマーにとっていい制限がかかっていて、彼のスタイルが端的にわかりやすい形で出ているのが面白く聴けました。

ホントにスネアとバスドラしか音がなく、しかも、意図的にバスドラの残響が、それこそ、70年代のフュージョンのドラム、例えば、スティーヴ・ガットのような音で、ミドルテンポの曲でハイハット使いますが、音をものすごくミュートしてます。

チッチッチッチッ…の、ッを取ってしまって、もう、ch,ch,ch,ch,ch...というくらいに響きを絞り込んでいて、ボンヤリ聴くと、シンバル叩いているとは思えないほど。

そういう意味で、よく、クリス・デイヴのドラミングは、ヒップホップの音を置き換えた。と、よく言われますが、それは間違ってないと思いますけども、技術的に見ると、多分、スティーヴ・ガットなんでしょうね。

ガットはよくジャズファンからは批難が強いですが、それは、そのまんま、グラスパー一派への批判なのかもしれません。

このアルバム、ベイスもよく見るとピノ・パラディノ。

クリス・デイヴとともに、ディアンジェロのサウンドを支える重要人物ですね。

決して派手な事はしてませんが、ヤッパリよくよく聴くとうまいですねえ。

こういう新しいブラックネスを標榜しているミュージジャンが白人のシンガー&ソングライターのバックを務めているのは、非常に面白いですし、それこそ、70年代のフュージョンの人々とそっくりな気もしますね。

ジョー二・ミチュルのバックがフュージョンやジャズの名手で占めていたような。

そう言った観点から、本作のナンバー1は、He Won't Goでした。

ストイックなまでにミニマルなブラックネスに私はしびれましたね。

これに乗っかるアデルも大変よい。



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