このアルバムを素晴らしく鳴らすためだけに高級ステレオ欲しくなるね。
Steely Dan『aja』
山口小夜子をジャケットに起用したことでも、『ジョジョの奇妙な冒険』第2部の重要なカギとなる、「エイジャの赤石」で名前を借用された事でも有名な、記念碑的なアルバム。
ドナルド・フェイゲンとウォルター・ベッカーの2人の究極の音楽マニアだけがメンバーとなり、ひたすら、スタジオでレコーディングをし続ける。という状態となったスティーリィ・ダンスが満を持して発表したアルバムだが、冒頭のギターとベイス、ドラムを聴いているだけで陶然としまって、もう分析などできない。
ポップスはもうコレで歴史が終わり。と言われても、私は受け入れてもよい。
参加ミュージシャンについての云々はもう散々されてきたし、今更繰り返しても仕方がないが、まあ、湯水のようにカネを使う。というのは、ココに極まれりではないか。
個人的には、チャック・レイニィのベイス、スティーヴ・ガット
、バーナード・パーディのドラムを聴くのがこのアルバムの至福だか、コレほどの連中すらまるで素材のような手つきで扱っているあの二人の感覚は尋常ではない。
なので、私にとって至上のダンの名曲は「Home At Last」で決まりなのだ。
ヴィクター・フェルドマンのピアノのバッキングがものすごくカッコいいし、ホーンアレンジがもうコレ以上を考えることができない。
今後も沢山のポップスが生産されていくであろうが、コレを超えるモノは21世紀中には出ないであろう。