追悼。
Dan Hicks & The Hot Licks"Last Train to Hicksville ...the name of happy feet"
カントリーはどうにも苦手だが、このダン・ヒックス&ザ・ホットリックスは、別であった。
日本盤のCDが再発売された時に、店頭で視聴できたものをたまたま聴いたら、一発でヤられてしまったのである。
一見、カントリーの編成を思わせるのだけども、やっている音楽は恐ろしくモダンで、アレンジも途轍もなく洗練されていて、軽やかな身のこなしがとにかく素晴らしかった。
その、余りにも進みすぎたセンスが、当時の人たちには理解されなかったのか、このバンドが1970年代に売れたという話しは聞いた事がない。
ダン・ヒックスがだんだん評価されてきたのは、1990年代に入ってからで、私が聴き始めたのもまさにその再評価され始めた頃で、たしか、来日もしていたはず。
ダン・ヒックスの飄々としたモダン・ミュージックは、21世紀になっても変わらず、この人はこの調子で90歳くらいまで笑いながら生きていくものだとテッキリ思っていたら、2016年に呆気なく死んでしまった。なんてこった。。
本作は、そんな彼の代表作と言ってよいアルバムで、捨て曲は一曲もなし。
とにかく聴いたことない人は聴きなさいと言いたい!