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mclean-chanceの「鯔背でカフェオーレ」

ジャズ以外の音楽について語るブログです。生暖かく見守ってください。

いくらでも語る事がある。

音楽
David Bowie『Aladdin Sane』

ジャケットがすごいですよね。

ボウイのメイクは、なんと、ナショナルのマークから発想を得たんだそうです。

日本と妙に縁の深いお方ではあります。

前作で確立した「ジギー・スターダスト」というキャラクターのまま、本作は作られた、要するに、グラム時代の作品なんですけども、音作りがものすごくアメリカ寄りといいますか、アメリカ音楽への思慕(1950年代のアメリカですね)は、募るばかりですよね。

ミック・ロンスンのギターのザクザク感がものすごく強調され、サックスがブリブリ暴れ回り、女性のバックコーラスがついてます。

しかも、ジャズピアニストである、マイク・ガーソンがセシル・テイラーを思わせるソロを弾きまくる。

まだ、歌い方はジギーですけども、リズムが全体的にタイトになってますよね。

Panic in Detroitなんかは、モロにボ・ディドリですし、Prettiest Starなんて、思いっきりドゥーワップのコーラスが入って、3連二拍子でピアノのバッキングですね。

コレ聴いてると、突然、「ヤング・アメリカンズ」に変貌したんではなくて、ジギー時代から、少しずつ気づかれないように変えていってるんだなあ。という事がわかります。

全体的にヴォーカルが奥に引っ込んだような感じが私はあんまり関心しませんが、多分に、自分のスタイルを模索していたんでしょうね。

それが完成したのが『ヤング・アメリカンズ』なのでしょう。

しかし、ミックのロンスンのギターの暴れぶりは、イギー・ポップのストゥージズを思わせますし、どこかパンクですよね。

元祖パンク野郎のローリング・ストーンズのカヴァーが収録されているのは、偶然ではありますまい。

パンクが勃興した時、ボウイは、おお、何だか懐かしいじゃないか。私と同じ事考えてる若い連中がいるんだなあ。と思ったのではないでしょうか。

どうでもイイですが、宇宙人の扮装をしてアメリカに憧れているイギリス青年。というのもよく考えるとものすごいですね。

70年代のボウイで一番ソリッドな作品であり、次への変化がすでに見られる作品です。
ブルースを思い切り縦ノリにした「ジーン・ジニー」は名曲です。

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