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mclean-chanceの「鯔背でカフェオーレ」

ジャズ以外の音楽について語るブログです。生暖かく見守ってください。

ジョージュ・マーティン追悼

Jeff Beck『Blow by Blow』


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かつての日本盤のタイトルが『ギター殺人者の凱旋』(笑)。

ジョージュ・マーティンとジェフ・ベックが組んで作った初ソロアルバムにして、なんとインスト。

当時、ロックでインストのアルバムを発表するというのは、かなり珍しいですけども、これ、インストとしては、異例なほどよく売れたそうです。

私はジェフ・ベックのスタジオ録音では、未だにコレが一番好きですね。

久しぶりに引っ張り出して聴いたんですが、大学の頃に聴いた時よりも、もっと感動しました。

You Know What I Mean(キャノンボール・アダレイの名作アルバムからタイトルパクッたのでしょうか?)やでのファンキーな演奏、ビートルズの「She's A Woman」をレゲエにアレンジして歌いまくるベックのギター。

怒涛の9拍子と8拍子で押し寄せてくる「Scatterbrain」での超絶技巧。

曲の途中で拍子を変える。というが好きですよ、ビートルズの頃から。

ジョージュ・マーティンがアレンジしたオーケストラがコレまた絶品!

そして、スティーヴィ・ワンダ書き下ろし(ジェフ・ベックはスティーヴィの曲が好きみたいですね)の「Cause We've Ended As Lovers」での泣きのギター。

最後の、まさに、Jeff Beck with Stringsとしか言いようのない、「Diamond Dust」でシメる按配のよさ。

どれもこれもがバッチリ決まっており、ある意味、現在に至るまでのベックのギターの基本はほぼここで出揃った感があります。

私がこのアルバムを好きなのは、ベックのギターが素晴らしいのも勿論なのですが、マックス・ミドルトンのクラヴィネットのキレ味と、タメの効いたリチャード・ベイリーのドラムが好きなんですよね。

フィル・チェンのベイスも絶品!


鉄壁のサイドメンをバックに歌いまくるジェフ・ベックのギターを、非常にクリアで分離のよい音で録音したジョージュ・マーティンの功績はかなり大きいです。

ジェフ・ベックはライヴパフォーマンスは今でも神がかったすごさがありながら、アルバムが今一つなのですがモノが多いのは、プロデューサーに恵まれていないからなのだろうということを、本作と次回作の『Wired』が証明しております。

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