mclean-chanceの「鯔背でカフェオーレ」

ジャズ以外の音楽について語るブログです。生暖かく見守ってください。

コレはホントにオススメ!

Ian Dury & The Blockheads 『New Boots and          Panties!!』


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大英帝国の至宝、イアン・デューリー&ザ・ブロックヘッズのデビュー作にして、最高傑作。

収録曲はことごとく素晴らしく、デューリーの作詞、チャズ・ジャンケルのソングライトの組み合わせは見事と言うほかない。

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その激烈なライヴパフォーマンスから、パンクを連想しますけども、楽曲はとても凝っていて、そこにイアン・デューリーのコクニー訛りむき出しのアブないヴォーカルが絡むことで生まれる危うい美が、彼らの魅力です。

パンクはあんまり好きじゃないんですけども、ブロックヘッズのファンキーな演奏は、ちょっと他に類例がないほどのクオリティで、驚くほどの一体感がありますね。

しかし、次回作以降、なぜかこの
コンビが破綻してしまい、デューリー人気も低迷してしまいます。。

稀有なキャラクターの持ち主であったデューリーは俳優業にシフトしたりもしていたんですが、そうこうしている内に、ドラムスのチャーリ・チャールズが病死してしまいまして。

コレがキッカケとなってまたイアン・デューリーも音楽活動が活発になってきたという皮肉な事に。

そのデューリーも、2000年に亡くなってしまいましたが、本作は、そんな彼らの絶頂期を記録した、イギリスロックを代表すると言っても過言ではない作品です。

未聴の方は是非とも。

本作にはボーナストラックとして、彼らの大ヒット曲「Sex and Drug and Rock'n'Roll」「What A Waste」が入っております。

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