必聴!
布谷文夫『悲しき夏バテ』
数少ない布谷のアルバムの中でも、コレは特筆すべき大傑作。
楽曲、編曲、演奏、どれをとっても素晴らしい。
アメリカ西海岸のロックと比べても遜色ない。というのは、全くお世辞ではない。
布谷のヴォーカルの凄さは、ちょっと唖然としてしまう。
こんなにブルースを歌わせて説得力がある人は、登場ほとんどいなかったのではないのか。
LPのB面にあたる曲での布谷の絞り出すようなヴォーカルは、ゾクッするほど凄絶だ。
録音に奥行きがあって、各楽器の音がとてもクリアなのも素晴らしい。
大瀧詠一がエンジニアをしていたのでしょうけども、独学でココまで成し遂げてしまうというのは、バケモンですな。。
とにかく、あらゆる意味で余りにも破格すぎて、言葉が追っつかないが、詳しい理由はわからないけども、布谷はプツリとアルバムがでなくなってしまう。
音楽活動をやめてしまったわけではないのだけども、日本のロックにとって、布谷がアルバムがほとんど遺せなかったというのは、大変な損失であると思う。
とにかく、ビックリするほどすごいので、是非とも聴いてみて下さい。