mclean-chanceの「鯔背でカフェオーレ」

ジャズ以外の音楽について語るブログです。生暖かく見守ってください。

初期のEWFのライヴの凄さを記録したアルバム!

Earth,Wind & Fire『Gratitude』(Columbia)

 

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ライヴではこれよりも更に多くなるEWF。

 

 

前作の大ヒットを受けて、コロンビアから「早く新作を!」と急かされたのですが、レコ発ツアーで忙しく、制作にかける時間がなかったため、ライヴにスタジオ録音をくっつけるという変則的な形で発表されたアルバム。


裏事情はともかく、絶好調のEWFのライヴであるわけですから、悪いはずなどありません。


観客の声が入ってますが、当時からEWFの観客数はものすごいですなあ。


ディスコサウンド化してからが一般的な認知度は高いと思いますけども、もうすでにとてつもなかった事がわかります。


それにしても、スタジオ録音の素晴らしさは今更いうまでもないですけども、ライヴでの演奏能力の高さは相当なもので、そのすごさがちゃんとアルバムの中にもしっかりと入っているのがこのアルバム聴いてるとよくわかりますねえ。


素晴らしいバックコーラスやホーンセクションの演奏能力の高さ、モーリス・ワイトとフィリップ・ベイリーのツインヴォーカルこの魅力などなど、この大編成バンドのウリはたくさんありますけども、私はこのライヴを聴いて、決して派手な事はしていないのに、ものすごく耳に残る、ヴァーダイン・ワイトのベイスが良かったです。


LPで言うところのD面がスタジオ録音なのですけども、これがまたよくて、特に、「Can’t Hide Love」は彼らの代表曲の1つと言ってよい名曲だと思います。


まずは、前作『That’s The Way of The World』をよく聴いてから本作を聴くとなお良いでしょう。


私個人はディスコサウンド化する前よりも、この頃のEWFが好ましいです(超名曲「September」は別です!)。

 

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こちらが前作。『暗黒への挑戦』という謎の邦題がついていました。

 

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ここで一区切りをつけ、ポップ化を行い、空前の大ヒットを連発していきます。「September」は彼らの最高傑作の一つ。