mclean-chanceの「鯔背でカフェオーレ」

ジャズ以外の音楽について語るブログです。生暖かく見守ってください。

パンクだった

The Rolling Stones "The Rolling Stones"

未だに活動しているローリング・ストーンズのデビューアルバム。
今の耳で聴くとなんとも可愛いですけども、しかしまあ、ヘタだよねえ。
チャーリー・ワッツのドタバタドラムはリズムが刻めているのか怪しいものですし、マディ・ウォーターズをむやみにセカセカと演奏している辺りが、ホントにパンクだったんだなあ。と、改めて思う次第です。
ギターの演奏が比較的キチンとしていますね。ブライアンとキースのどっちがイニシアチブを取ってギターが演奏されてたのか、ストーンズ詳しくないので(そりゃ、今頃ファースト聴いてるような体たらくですからね…)、多分、ブライアンだったと推測しますが、彼が、いなかったら、もう、デビューなんておぼつかなかったんでしょうね。
でも、ここからミックとキースは努力したんですね。
ブルースやロックンロールのカヴァーやってたら、ずっとビートルズの下に甘んじなくてはならないと。
見かけのワイルドさとはうって変わって、非常な努力家なんだと思いますね。
でなければ、このパンク衝動を超えられず、とっくの前に消えていたでしょう。
なんだか悪口ばかり書きましたが、チャック・ベリーのカヴァーがなんとも可愛らしく、初期ビートルズのように愛おしく、というか、チャック・ベリーに関しては、ビートルズよりも好みですね。
とはいえ、全体的なクオリティと衝撃は、やはり、ビートルズに軍配を上げざるを得ないのは正直なところです。
ストーンズファンの方にはすいませんが、どう見積もっても、デビュー時点での実力の差は歴然としていたのと言わざるを得ないですね。

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