mclean-chanceの「鯔背でカフェオーレ」

ジャズ以外の音楽について語るブログです。生暖かく見守ってください。

大変な名盤なのですが、ずっと廃盤です。残念。

Orleans『Orleans』(ABC DUNHILL RECORDS)

 

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初期のメンバー。左から、ランス・ポペン(b,vo)、ウェルズ・ケリー(drms, vo)、ジョン・ホール(g, p, org, drms, vo)、ラリー・ポペン(g, p, org, vo)。


オーリアンズ。と言っても、もうほとんどの方にとっては「そんなバンドあったの?」というくらいの存在になってしまっている気がしますけども、1973年に発売されたデビュー作は、すでにこのバンドがやりたい事が完成されていて、今聴いても大変な名作アルバムだと思います。


この初期の活動はアメリカの一部ではかなりの評価を得たようなのですが、全国的なもの人気を博するところまでは行かず、ヒットチャートの上位に乗る事はありませんでした。


しかし、ポップ路線に変更した途端にかなりのヒットとなってしまった事で、バンドのリーダーである、ジョン・ホールが脱退してしまいます。


本作は、ジョン・ホールの本来の持ち味というか、このバンドの持ち味が遺憾なく発揮された作品で、初期のスティーリー・ダンやCSN&Y辺りが好みの人には絶対に納得の一枚だと思います。


どこか土臭さのあるジョン・ホールとラリー・ポペンのギターの絶妙な鳴きを入った絡みは、どこか西海岸のロックを思わせますが、実はウッドストックを拠点としたバンドで、たしかにコーラスワークがCSNYとよく似てます。

 

一部、演奏にも参加している、プロデューサーのバリー・ベケットとロジャー・ホーキンスはマスル・ショールズの凄腕ミュージシャンであり、オーリアンズがかなり期待されていた事がここからもわかります。


全体を通してのファンキーなセンスも見事ですね。


ジョン・ホールとジョアンナ・ホールのソングライティングチームの力は相当なもので、「if」は名曲と言ってよいと思います。


内容は抜群によいので、もっと売れていれば、この路線でやっていけたかもしれませんね。


ちなみに、ジョン・ホールは後に下院議員を務める事になりました。

 

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