ホントにコレには参った!
Elvis Costello『My Aim is True』
コレを初めて聴いたときはホントに驚いた。
バディ・ホリーのコスプレしていジャケットに芸名が「エルヴィス・コステロ」ですよ(笑)。
まあ、サザン・オールスターズも、売り出しの頃は、完全にイロもの扱いであったのだけどね。
こんなふざけた野郎がいるのか!と、タワーレコードのポップで見たとき、ものすごい嫌悪感が湧きましたね(笑)。
しかし、コレが古本屋さんにUS盤が投げ売りしていて(盤もとても汚かったが再生はちゃんといました)、まあ300円だし、試しに聴いてみますか。程度の気持ちで聴いたんですけども、コレがとんでもなくよかった!!
どこかパンクの装いをしながらも、50年代ロックンロールへの憧憬を非常にストレートに表現しつつ、しかしながら、非常にケンカ売っているような、ハッキリ言ってイロモン的な売り方が、ヘタなパンクよりもよっぽどパンクを感じ、非常にザックリとしたギターの音色に、「そうそう、ロックのギターってこんなんでいいんだよな!みんなうまくなりすぎ!」と内心妙に納得がいったというか。
とにかく、ほとんど余計なことは一切しないで、コステロの麗しいヴォーカル、ザクッとしたギター、コチョコチョとおちょくるようなキーボード(US盤だと、すでにスティーヴ・ナイーヴが参加している曲が1曲入っているのだ)、それを支える的確なベイスとドラム。
ロックというのは、こんなにもシンプルで素敵な音楽だったのか。と、ということを改めて感じさせてくれた私にとって貴重な一枚。
「アリスン」はコステロを代表する名曲と言ってよく、未だにライヴでは演奏されているようですね。
私はこの一枚でコステロを信用するようになりました。
現在出ているものは、ボーナストラックが腐るほどついていたりと、めちゃくちゃなものが多いので、UK盤の曲を繰り返し聴く事をオススメします。