暴動!
Eddie Palmieri
『Recorded Live
at Sing Sing』
サルサはそんなに詳しくないですが、これはもう興奮のルツボ!
ニューヨークの郊外にある、シンシン刑務所でのライヴなのですが、暴動寸前のような観客の盛り上がりがすさまじい。
何しろ観客は全員受刑者(笑)!
しかも、かなりの重罪人ですので、そういう人たちをむやみやたらとコーフンさせるというのは、果たしていいのかどうかわかりませんが、コレが実況録音されている所がすごいですけども、それくらい、当時のエディ・パルミエリのバンドは勢いがあったんですね。
録音された場所が場所ですから、音質はイイとは言えませんが、受刑者たちの興奮とバンドが燃えに燃え上がっている様子は、そういう悪条件をものともしません。
最後の曲が何度もカットがあるのは、受刑者のコーフンがすごすぎて、演奏が聞こなくなってしまって音楽としては聴けなくなってしまっており、やむなく編集せさざるをえなかったのだそうですが、それくらい現場はすさまじい事になっていたようです。
ラテンの正確無比なパーカッション、一糸乱れぬホーンアンサンブル、コレをバックに展開するトランペットやサックス、オルガンの熱狂的なソロがすさまじい。
この辺りがジャズファンである私もコーフンしてしまうし、ラテン音楽はちょっとネ。という方にも安心してオススメできるところ。
どこがどうイイとかそんな分析などもはやどうでもよくなる極限のエクスタシーがココにある。
できうる限り大きな音で浴びるように聴く事をオススメします。
私はオーディオに関しては余りうるさく言いたくないですけども、これなんかはイイ再生装置で聴いた方が絶対によいです。
とにかく、しのごの言わずに聴いてご覧なさい。
ジャケット。当時のシンシン刑務所は重罪人しか収容されてません。