ディレクターズ・カットはむしろ曲数を減らしていくのが正しいのではないかと。
The Beatles『Past Masters』
今更説明不要の伝説の4人です。
ビートルズはシングル盤を結構アルバムに収録してません。
デビューして数年は、マーケットがイギリスしかないんで、実はそんなに儲かってません。
なので、シャカリキにライヴをやり(イギリスでのライヴは当時は安く、現在で言えば、2000円もあれば、ビートルズやストーンズは聴けました)、その合間にシングル盤を作るという、まあ要するに自転車操業でした。
ですから、ビートルズの初期は驚くほどギャラが安かったそうです。
この辺りは当時のイギリスのロックバンドは全部そうでした。
で、ビートルズのマネージメントたちが考えたのが、アメリカという巨大市場です。
アメリカではロックンロールが、呆気なく自己崩壊してくれたので、ヒットチャートはまたもとの平穏を取り戻していましたが、そこを狙い撃ちし、コレが大成功し、イギリスの大侵略が始まり、アメリカのヒットチャートは激変し、音楽業界全体に及ぶ大変革が起きてしまった事はもはや歴史的事実です。
さて、そんな自転車操業時代から、スタジオ引きこもり時代、そして、メンバー同士のギクシャクからの解散までのアルバム未収録シングルを含めたシングル曲ですが、まあ収録されなくてもまあいいかというのもあるんですけども、コレは入っていないとダメでしょう!といのが数曲ありまして、アルバム持っているだけだとやっぱり満足出来ないんです。
もともと、vol.1,2という形で出たんですが、現在は、CD二枚組の形でmastersというタイトルになってます。
で、私は明らかに散漫なので、CD2枚を通して聴く必要はないな。と思い、いらない曲を容赦なくカットしてみますと、アルバム1枚分にキレイに収まりました。
日本人が好きであろう、Hey JudeとLet It Beはダラケるのでカットしたのが勝因でしょう(抗議は受け付けません)。
This Boy、Rain、Revolutionはビートルズの中でも名曲であるので、絶対に外せませんね。
特にRevolutionは、レノンの政治的ポジションは意外にも保守である事が伺える、ウィズダムを感じる名曲ですね。
コレをホワイトアルバムのしょうもないサウンドコラージュ版と差し替えると、俄然完成度が上がると思うんですが、どんなものでしょうか、サー・ポール。
という事で、私のパスト・マスターズはこうなりました。
こういう編集が簡便にできるのがデジタル技術のいいところですね。
2.She Loves You
3.From Me to You
4.I Feel Fine
5.This Boy
6.Day Tripper
7.Paperback Writer
8.Rain
9.Get Back
10.Revolution
11.Across The Universe
12.Lady Madonna
13.You Know My Name