70年代ど真ん中!
Rufus featuring
Chaka Khan『Rufusized』
チャカ・カーンの、のびのびとした屈託のないヴォーカルは、明らかに時代が変わったなあ。という事を感じさせますね。
アメリカが暗く沈まざるを得なかったヴェトナム戦争が収束(というか、アメリカがヴェトコンに根を上げたという事ですけど)していく時にこのアルバムが出たというのは、やっぱり大きいですよね。
コレを支えるバンドのメンバーも素晴らしい。
彼女の伸びやかな歌唱にピッタリな軽快さと程よいファンキーさを兼ね備えています。
当時、どういう人々にルーファスが受け入れられていたのかは、よく知らないんですけども、この程よい黒さは、ロックの好きな白人層にも相当ウケたのではないでしょうか。
ギターが相当ロックしてますし、このバンドのまんまブルース・スプリングスティーンが歌ったら、ロックの名盤ができそうです。
アナログ盤全盛期のアメリカのロック/ソウルのど真ん中直球サウンドという事ですね。
私が70年代のアメリカのロック、ソウルで好きなのところは、もう白人と黒人の立て分けが音楽的になくなってきていて、バンドもドンドン人種混成(時には国籍混成もありますね)になっていく所なんですけども、そういう意味でもルーファスはもうど真ん中ですね。
70年代のアメリカのロックやファンク、ソウルを愛好する人で、このアルバムがキライな人は多分皆無でしょう。